24時間テレビ26「愛は地球を救う」スペシャルドラマ ふたり 〜私たちが選んだ道〜

水橋文美江脚本 長瀬智也 深田恭子 松浦亜弥

モーニング娘。が出ない24時間テレビなど興味がないのでフジテレビで放映されていた「ゴースト・ニューヨークの幻」を観ていたが、猫が暴れるシーンになって二度も三度も観る映画じゃないなと思い24時間テレビのドラマに移行。だってあややが出るんだもん!
話の筋はまず長瀬智也が事故に遭い車椅子に乗ることになる。本人はおもしろくない。ふてくされる。そこへ新妻の深田恭子が出てくる。二人は衝突しつつもやがて愛の力により前向きに生きていこうとする。
松浦亜弥長瀬智也が入院している病院で同じく車椅子に乗っているがこちらはすごく明るい。長瀬智也と友達になって医者に恋したり失恋したり退院したりする。

「私も結婚できるかなあ(うろ覚え)」

問題はこの台詞。私は車椅子に乗った松浦亜弥と結婚できるだろうか?

数年前にあるNPOの計らいで車椅子講習を受けたことがあるが車椅子もなかなか大変なのだ。まずソファに座っている成人女性を車椅子に乗せるだけでも要領を得ないうちは重労働になる。そして実際に車椅子に乗って分かったことだが他人に押して貰うと想像以上のスピードを感じて怖い。ちょっとの段差でも衝撃は大きく不快だ。健常者が健常者のため好き勝手に作った外の世界については述べるまでもないだろう。
そしてなまじっか「乗る側」の気持ちを知ってしまったために「押す側」の立場になると緊張感が強くなる。丸一日この講習を受けての率直な感想は「できるなら乗りたくないし押したくない」だった。もちろん費用を出してくれたNPOにはちゃんとした報告書を書いたけど。
私は車椅子に乗った松浦亜弥と結婚できるだろうか?
「だってあややが出るんだもん!」という軽い理由で観たドラマにこんな重い命題が含まれていたとは。

アイドルオタクの妄想は理解しかねるという人は自分の彼女・彼氏、もしくは好きな人に置き換えて考えてみると私の心の痛みを分かって頂けると思います。人を好きになるって大変なことですね。ちなみに答えはまだ出てきません。私は弱い生き物です。