アイロンビーズでネックレスを作った

材料を買いにトイザらスへ行ってファックな親子連れの多さに辟易してさて帰りにまるごとバナナとコカコーラでも買って肥満になるかと車のエンジンを掛けようとしたらセルがガガガガガと不吉な音を立てるばかりでちっともエンジンが掛かりません。うわあこれは困った車のエンジンが掛からないということは車が動かない訳で車が動かないということは昨今の原油高と値上げムードに便乗したガソリン価格の高騰も関係ないノーカーライフの実現に向けての第一歩を踏み出した！私は踏み出したのだ！アハハー！と汗だくで叫んでも車は動かない。動かない車なんて本当に役立たずだと思います。大きいし重いし黒いし。黒いのは私のチョイスのせいか。じゃあ次はしろい車を買おう。ちょうど近くにレクサスの販売店があることだししろいレクサス一丁持ち帰りでまるごとバナナとコカコーラを買って帰ろうと思いましたがたぶんレクサスは持ち帰りできないと思います。なので動かない車をどうにかすることにした。エンジンが掛からないということはエンジンを掛けるために必要ないくつかの要素のうちひとつかふたつか全部が欠けている訳で、その欠けている要素をどうにかすれば無事にエンジンが掛かってまるごとバナナとコカコーラな訳だ。まずガソリンは、ある。これは燃料計を見れば一目瞭然です。もしかすると燃料計の故障あるいはガソリンをエンジンへ運ぶ何とかかんとかのトラブルでガソリンが原因ということも考えられるがそうだった場合お手上げだ。あとバッテリー。キーをONの位置に持って行くとエアコンが唸りを上げてステレオからはBerryz工房「夏わかめ」が聞こえるので問題ないはずだ。もしかするとエアコンとステレオは動くけどエンジンは掛からないようなバッテリーのトラブルということもあるかもしれないが私には認識外の問題なのでこの点について考えることはやめた。優先すべきはエアコンとステレオよりもエンジンだろう。あとは、えーとえーとエンジンを始動させるにはガソリンと圧縮した空気だかなんだかを、バッテリーから供給された電気を使って点火プラグでうまいことやります。ということはボンネットを開けてみるといいかもしれない。「ボンネットを開けて困り顔」というのは車のトラブルシチュエーションに欠かせない。それでレンチ片手にその辺を突っついていれば梅田えりかさんをガムテープでぐるぐる巻きにしてコンビニで買える物で拷問をしたような美人ドライバーがやってきて「お困りですか？」とロマンスのエンジンが掛かる訳だ！！！！今夜お前を六気筒！いいえあなたとリモコンキー！実際にはボンネットを開けてもどこが原因なのか私には分からないし例え分かったとしても対処方法が分からないし分からないだけならまだしも問題を深刻化させる恐れがあるので自分でどうにかするのはやめにした。餅は餅屋という言葉もある。さて誰に頼むかだが、ディーラー、車に詳しい友人、整備工場をしている叔父、いずれ顔見知りで「ユウキさんはこんなへっぽこトラブルも自分で解決できないで人に泣きつくだめな子ですね！(^Д^)ｷﾞｬﾊﾞ」と馬鹿にしそうだ。ならばまったくの他人に馬鹿にされることにしよう。ちょうど近くにガソリンスタンドが見えたのでてくてくと歩いて行ってこれこれこういう訳でちょっと見て頂きたいとお願いすると今すぐの対応はシフトの都合上無理だがバイトがシフトに入る30分後なら見て進ぜようと言われたのでお願いしますと頭を下げてスタンドを出た。なんと頼もしいことだろうか。あとは30分後にスタンドの人が問題を解決してくれるだけだ。だめな子の私はこれ以上やることがないので松屋に入ってうまトマハンバーグ定食を食べた。だめな子でも腹は減るのは不思議だ。うまトマハンバーグ定食を食べ終わりトイザらスへ戻り店員に事情を説明しパイロンを借りて作業スペースを確保し煙草を吸うといよいよやることが無くなり、そしてガソリンスタンドの人が来た。ガソリンスタンドの人は慣れた調子で運転席に座り何事か確認をして慣れた調子でボンネットを開けて何事か確認をすると問題はバッテリーなのでバッテリーを交換してよいかと聞くのでよいと答えるとあっという間にバッテリーを外して新しいバッテリーを取り付けてエンジンを掛けてみて下さいというので言われた通りにエンジンを掛けるとエンジンが掛かったのでわあすごいすてきとなってバッテリーの代金を払い家に帰った。まるごとバナナとコカコーラは買わなかった。