その6

思い出した市役所駐車場のじいさんについてはちょっと一言ありますよ。あの老いぼれの死に損ないは税金もじゃんじゃん納めてる善良な市民が年金のことで行きたくもない市役所にわざわざご足労したところにたかだか駐車場の入り口を間違えただけで怒鳴るほど罵倒してくれやがりましたよ。うひひ。ちょっと心がセンチメンタルになったから年金窓口を案内板で探してる時に受付のお姉さんが親切心で声を掛けてくれたのに舌打ちしちゃった俺最低。ぎゃあああああああまたなんで俺は生きてんだろう。死に損ないは俺だな。あの駐車場のじいさんには長生きして欲しいし病気も怪我もしてほしくないしできれば人生最後の五尺玉として静かに燃える恋のひとつでもして欲しいので帰り道に若さ溢れる風邪保菌者としてひとつふたつエスプリの効いた嫌味でもぶつけてやろうと思ったのにいないんだもんな。これは困った。駐車整理券には「帰りにこれ返せよ持っていくなよ(^Д^)」って書いてあったからきっとナンバープレートから身元を詮索されてブラックリストに乗って年金も貰えなくなるんだ。悲しいね。でも俺が年金貰う歳になった時には若さの純粋培養とも言うべき亀井絵里さんもきっと悪い男に捕まって見るに耐えない中年になってることだしハロプロの何十人といる若い娘さんも平等に歳を取ってることだし何かの拍子でその姿を見聞した時のダメージを考えると年金なんか些細な問題というかその頃には駐車場のじいさんは墓の下にいるのでざまあみろと思った。