NHK-FM ミュージックプラザ!金曜日 気ままにクラシック

パトロンに囲われた淫売め!地獄で犬に突っ込まれる気分はどうだ○○(作曲家)のくそったれ!」中澤さんは叫んだ。スタッフは混乱し、そこら辺を盲目の犬の如くうろうろ這いずり回ることしかできなかった。果敢にも(周囲には無謀としか映らなかったが)中澤さんを制止しようとした哀れなディレクターは鼻を潰され床で痙攣していた。中澤さんはターンテーブルの前に立つ。目を閉じ、何かに祈る。何に祈っているのかは自分にも分からなかった。神ではないことは確かだった。でも神のようなものだ。なんだっていい。とにかく祈りが終わり目を開ける。オーケー、今日も最高だ。パーティーを始めよう。人間離れした中澤さんの2本の手は2台のターンテーブルと1台のミキサーを完全に支配した。2枚使い、トランスフォーム、ジャグリング、クラブ、フレア、オービット。サイケデリックに切り刻まれヒップに再構築されファンキーに唸る。何百年もの間デスマスクのように表情ひとつ変えずに伝承されてきた「クラシック」は絶叫に近い産声とともに新たな命を吹き込まれた。その後中澤さんのルーチンは通報によって駆けつけた機動隊が催涙弾を投げ込んでもなお続いた(およそ10分間)。これが後に「クレイジーフライデー」として語り継がれることになる事件のあらましである。
ここまで書いて本物を聴いてみようと番組表をチェックしたら放送時間は14:00〜16:00だった。終わってRUUUUUUUUUUUUUU!!!!!全然気ままに聴けNEE!!!