さようならユウキ日記 2006 夏

梅田えりか電撃結婚を果たし幸せもピークかと思いきや新婚初夜にまさかの[自主規制のため削除]が発覚し神を呪う。呪うだけでは飽き足らず直接神をぶん殴るため神に近づこうと仕事が神がかる。しかし同僚(アヤカ(ココナッツ娘。))が色目を使うので困る。例えばこうだ。「ユウキさん、カラープリンターを修理に出している間コピー機屋が持ってきた代替機を使えってことだけどチョー使い物にならないからさっさとその場しのぎにインクジェットプリンタを買ったはいいけどプリントサーバのくそやろうが悪いのか低年齢化するアイドルマーケットが悪いのかいつも「ドライバが見つからねえから印刷無理!(^Д^)ギョルルリョーン」ってパソコンに怒られるの(太ももをアピールしながら)」と迫るので大変困る。私は「(太ももを凝視しながら)てめえクソボケ「ネットワークプリンタ」からプリンタインスジョールするんじゃねえ「ローカルプリンタ」からインスジョールしてポートをプリントサーバのプリンタ名に指定!はい解決!」とあくまで事務的に問題解決をサポートするのだがアヤカ(ココナッツ娘。)は執拗に太ももを誇示する。太ももを誇示する。あいつは病気だ。そしてまた太ももを誇示する。私の自主規制が太ももを誇示する。そして昼食。コンビニで買ってきたコーンサラダと家から持ってきた豆チリソース煮とごまのパンを食う。食べ終わったら冷やした緑茶を飲みながら煙草を吸う。完全なベジタリアンだ。それもこれも「お野菜をもりもり食べてかっこよく愛してね」と私を洗脳した嗣永桃子の呪いのせいだ。あいつは病気だ。ついでに言うと私のほうが病気だ。昼過ぎ。共同事業でここ最近パートナーとなっているA社の藤本美貴と打ち合わせ。外は暑くて一歩たりとも出たくなさ過ぎるので呼びつけてやった。ざまあみろ。打ち合わせは順調に進み退屈で死にそうなので刺激を与えようと冗談交じりの提案を本気で話すと「それは現状からして不可能じゃないですか」ときたもんだ藤本美貴さんあれまこの人スイッチ押しちゃったよ!わお!私はさっと机からトランプを取り出して「可能か不可能かはあなたが決める事じゃない。そしてもちろん私が決める事でもない。だからトランプで決めよう。ハートのエースが出たら答えは可能だ。ハートのエースが出なかったら答えは不可能。さあこの2枚から選んで。よし、まだ見ないで。ちなみにさっきのあなたの発言は「2枚とも選ばずテーブルから去る」だ。よく覚えておくように。ではカードをめくって。おや、ハートのエースが出たね。ちなみに選ばなかったほうも、実はハートのエースだ。トランプを2組買ってハートのエースを2枚にしてそれを任意に取り出せるよう半年掛けて練習した。覚えておけ!これが私だ!!!」とここ最近で1番の会心のネタを披露するが藤本美貴は目で「抱いて」としか言わなくなった。あいつは病気だ。帰宅。帰宅の前に登場人物を消化するためアルバイトの学習塾へ。生徒の村上愛夏焼雅須藤茉麻徳永千奈美が私の講義を聞かずさっきから何かを書いている。取り上げてみると私へのラブレターだった。もちろんラブレターはやぶれたーにしてやった。授業の最後の小テストを回収し、採点しているとあの4人の答案用紙の解答欄はすべて「好き」の2文字で埋め尽くされていた。正解ではないので全てにバツを付け4人の補習が決定した。しかし私ははたと気付いた。これは4人が仕組んだ私と4対1になるための巧妙な罠ではないか。私は必死で思い出す。ピーターパンだ。ディズニーのピーターパンでインディアンを語る言葉だ。「あいつらはずるい。でも賢いとは言えないね」帰宅。アパートのドア前で鍵を探していると隣の部屋にあたる204号室の若奥さん(里田まい)がバスタオル姿で外に出てきた。私を誘惑しているのだろう。無視を決め込み鍵探しに没頭すると今度は202号室の女子高生(岡田唯)がバスタオル姿で外に出てきた。きっと2人で打ち合わせをしたのだろう。このアパートは病気だ。鍵をやっと鞄から取り出すと2人は狂ったように「私の鍵穴!私が鍵穴!サムターン!サムターン!」とやかましいことこの上ない。おまけに低俗だ。私は"ドアの鍵穴に"鍵を差し込む。するとがちゃりと世界が割れた。崩れ落ちたのはドアだろうか。それとも私か。首を何か固くて、長い物、バットだ。私はバットで殴られた。この世は闇だ。それとも私か。分からない。トランプで決めよう。闇の果てから岡田唯が叫ぶ。「今夜お前をピッキング!いいえ私がインテグラル!」あいつは病気だ。乳がでかいのに。