成人識別ICカード 「taspo(タスポ)」 公式サイト

初心者に分かりやすくパソコンの操作方法を教えてその後のフォローもばっちりでおなじみのさようならユウキです。こんにちは。今日は高校時代によく遊んだバイト仲間の同級生に呼ばれて行ってきました。彼女とは何年も会っていませんし携帯電話の番号も知らないはずなのにバイト仲間経由で番号を調べて電話を掛けてきたそうです。話をまとめると「1ヶ月前にパソコンを買ったが最近調子がおかしい、なんとかして欲しい」「ユウキはそっち系の仕事についたと聞いたのを思い出したので調べて電話した、ついでにパソコンの使い方を教えて欲しい」とのことです。そっち系って何だろう。とにかく暇だったし旧交を温めるのはよいことだと思ったので行ってきました。仕事帰りにファミレスで待ち合わせ。駐車場で夜の風に震えながら彼女に電話すると彼女は赤い車から出てきた。車種は分からない。メーカーは車体のどこかにエンブレムが貼り付いているはずなので見つけやすいと思うが何年ぶりかの再会で騒いだのでよく分からない。しかし女子高生で自転車に乗ってきゃあきゃあ言っていたイメージの人がすっかりレディーになって赤い車から出てくる場面というのは感慨深いものがあるなあと思った。たぶん向こうも同じようなことを思ったんだろうな。駐車場で騒いでいても寒いので中へ入る。彼女はハンバーグとグラタンのセットを頼んだので私も同じものを頼んだ。紺野あさ美ばりにメニューが決まらない私は最近相手と同じものを頼むことでメニュー選択時間を短縮している。何を食ったってどうせ最後は冷たくなって死ぬんだ。ならば相手と食事を共有して喜びを分かち合おうではないか。メニューが来るまでお互いどこが変わったとか変わってないとか当時の友人は現在どうのこうのとかあの時あんなことがあったりこんなことがなかったりとか話しているうちに当時の距離感というか間合いを思い出して実に楽しい。「友人の家への道には、遠すぎるということがない」とはデンマークの諺だが、これは何か適当に友情についての引用でもして場面を繋ごうとしただけなので特に意味はない。ハンバーグを食べながら私が高校を卒業して大学に入ってこうなってああなって今はこれこれこういう仕事をしてこれからはこうこうこうしたい。そういえばこの前Cubaseという10万円の音楽用ソフトを注文したがふと10万円分の覚悟がまだできていないことに気付いて真っ青になりながらキャンセルしたという話をした。グラタンを食べながら彼女は高校を卒業して専門学校に入ってこうなってああなっていろいろなんやかんやあって今はこうしている。と言った。今の仕事について何か言いたそうだったが面倒臭いのでほったらかしにした。聞かなくても言いたければ勝手に言うだろう。彼女がビールを飲んでいいか尋ねたので家までは送っていくが彼女の車はどうするのかと聞いたら今の住まいはこのファミレスに徒歩でいける距離にあるらしい。なるほど。ビールを飲むレディー相手にパソコンのことを聞く。問題となっているのは「買った際に比べてインターネットが遅い」「開けないページがある」「ウイルスバスターのアップデートができなくなった」「無線LANのセキュリティがきちんとできているか不安」「とにかくパソコンがよく分からない」とのことだった。不具合に関してはこっちがどうにかできるが「とにかくパソコンがよく分からない」というのは本人のモチベーションの問題だと思う。なのでパソコンを使って何かやりたいことはないのかと尋ねると「今は必要ないが仕事で使えるようになりたい」「iPodが欲しい」「DVDコピーがしたい」と言った。iPodが欲しいについてはさっさと買えで済むし、DVDコピーはアプリのインストールをして操作方法を教えるだけ。仕事でパソコンを使うとなると仕事中にmixiをしないとか社内メールに訳の分からない文字絵を入れないなどというモラルの定義から始まり基本的なファイル操作とOffice系のアプリがいじれて情報漏洩しなければ一応「最低限パソコンできます」と言えるだろう。特にどこのどいつもExcel大好きっ子が集まる日本の企業では適当なExcelのテンプレートを開いておくだけで何か仕事っぽいことをしているらしいと見られるしこれは何回かの講義に分けてきちんと教えないといかん。ちなみにこの時はネット系の不具合は単純にルータの再起動して即解決だろと思っていた。彼女のアパートまでの道すがら本屋に寄る。目的は彼女にパソコンについて書かれた本を自費で買わせることである。これまでの経験上パソコン初心者というのは「高い金を出してパソコンを買った」という事実に甘んじている怠け者である!もし怠け者でないなら私になんか目もくれずパソコンについて書かれた本の一冊や二冊買っているだろう!まるで学ぼうとしない!まるでそびえ立つクソだ!じじいのファックの方がまだ気合いが入っている!じっくりかわいがってやる!泣いたり笑ったり出来なくしてやる!口でクソたれる前と後に「サー」と言え!ホーチミン・イズ・サノバビッチ!(ホーチミン・イズ・サノバビッチ!) うんよし!(うんよし!) 感じよし!(感じよし!) 具合よし!(具合よし!) すべてよし!(すべてよし!) 味よし!(味よし!) すげえよし!(すげえよし!) お前によし!(お前によし!) おれによし!(おれによし!) さてハートマン軍曹と化した私は彼女をパソコン雑誌コーナーに引きずり込みパソコンについて書かれた本の選定の手伝いをした。選定の基準は1.フルカラーであること(白黒なんてだせーよじーちゃん今はデスクトップ全体のキャプチャとウィンドウ拡大クリックする所に赤丸がデフォだぜ)2.用語の解説に例え話を使っていないこと(混乱するだけ)3.厚くて値段が高いこと(覚悟を強いる)である。という訳で彼女はB5判で1,000ページ近くあるOSの解説書に決めたようだ。ハートマン軍曹はその凶器にも使えそうな重さに引いていた。彼女のアパートに着く。そういえばすっかり忘れていたが私は近々家を追い出される身なので一人暮らしを真剣に考えなければいけないが家具サイトで50万円の机を見たっきり何もしていない。なんたることだ。さてワンルームの中央に据えられたテーブルに鎮座していたのはWindows Vistaのロゴが眩しいNECのノートPCだった。ガジェットの気持ち悪いアナログ時計やら起動と同時に湧き出るタスクトレイのアイコン群に目眩を覚えながら触ってみる。IE7のアドレスバーに「JWord」の文字が見えたのでアンインストールした。彼女の希望によりまずDVDコピーのしかたについて説明することになった。今日はまず私が必要なアプリのダウンロードとインストールと設定をして、アプリの操作方法をデモしながら起動のしかたからどことどこのボタンを押していくかを詳細にメモを取らせるという方法を取った。リッピング中やエンコード中の待ち時間には片面一層と片面二層の違い、メディアの種類とその特徴の違い、たまに大袈裟な身振り手振りと例え話を使い概念を講義する。途中でアプリの挙動がおかしくなったので何事かと思ったらWindows VistaUACが原因だった。この間抜け野郎がクソの山に頭から突っ込んで窒息死して骨が風化するまで私はWindows Vistaを買わないつもりだ。UACを切ってデモ再開。コピーしたDVDをプレステ2で再生して2人で喜んだ。続いてネット関係の不具合を見てみる。確かにIE7が重い。しかもGoogleが開けない。ウイルスバスターも定義ファイルのアップデートができない。モデムとルータの再起動をしたが変わらず。ルータに入ろうとするとパスワードを求められたので彼女に聞くとそんなものは知らないという。初期パスワードがあるのかとマニュアルを見ると初期設定時に任意でパスワードを決めると書いてある。マニュアルにパスワードは忘れずメモしましょうって書いてある!パスワードなんか知らない!という大変低レベルな言い争いの後、彼女はフレッツ接続ツールを使ったのだからルータにブラウザ経由でアクセスなどしていないのだと閃いた。だとするとパスワードを任意で決めたのはフレッツ接続ツールでありフレッツ接続ツールに聞くのが筋というかフレッツ接続ツールはそんなことまでするのかと感心した後ルータをリセットすればいいじゃないかと思ったのでルータのリセットと再設定をしても不具合は解消しないのでここで問題の切り分けをするため車から梅田えりかハートステッカー号ファイヤーを持って来てルータに繋ぐと何も問題は無いので問題はてめえだ日本電気ラビエール号レディー(適当に命名)と息巻いてありとあらゆるプロパティとオプションを開きチェックボックスに目を光らせても特におかしいところはなくむしろおかしいところがないからおかしいんだと憤慨してもだめなものはだめなのであっちのウイルスバスターを切ったりこっちのファイヤーウォールを切ったりしてもだめなので次は使い道はいまいち分からないけどいろいろいらんことをしていそうなプリインストールソフトをアンインストールしてもやっぱりだめなので次はウイルスバスターの再インストールだと思ったらこれはプリインストールじゃねえか試用版とはいえあと約2ヶ月アップデート期限が残っているのはやはりもったいないかと逡巡しながらここまで熱くなったらリカバリしちゃいなよユーはリカバリしちゃいなよと心の声が叫ぶのです。完全に日本電気ラビエール号レディーの手玉となった私は彼女に事情を説明した。不具合は解消されていない。原因が特定できないので対処方法も不明である。残る手段はリカバリという作業でこれこれこういうものである。もちろんバックアップは取るのでデータはきちんと残る。ただ時間が掛かるのでどうしようか。私としては時間も時間なのでさっさと帰ってぐっすり眠って気分すっきりの翌日しきり直しとしたかったが彼女がやってというのでやった。ちなみに彼女は毎日午前2時くらいまで起きているので夜更かしは大丈夫らしい。知ったこっちゃねーや。リカバリを行う前に試しにウイルスバスターをアンインストールしたが状況は変わらず。これで解決したらトレンドマイクロへメールを70通送ってやろうかと思ったがどうやら命拾いをしたようだ。さてバックアップといってもメールが数通とお気に入りが数件くらいしかなかったのでさっさとUSBメモリにコピーして準備万端。どうでもいいけど去年の3月に512MBを4,700円で買ったものが今では2GBで1,900円なんだよな。なんてこった。いよいよリカバリを開始するとオペレーターはモニタを適時監視しつつたまにエンターキーを押したりCDを入れ替えたりするだけの動作しか要求されないので当然眠くなる。彼女はその間に化粧を落としてジャージに着替えたようだ。レディーになっても化粧を落とすとまんまあの頃だなあと思った。眠くて暇で会話のネタも切れかけていたのでそのまま口に出した。彼女は笑った。モニタのプログレスバーは緩慢と動き日本電気ラビエール号レディーのファンは時々音を立てて熱を排出し私は眠い。リカバリが終わりOSのセットアップを済ませてWindowsUpdateをしてウイルスバスターのユーザー登録をするとアップデート期限が本日から90日間にリセットされていた。これはお得じゃないかと彼女に報告しようとすると彼女は座椅子にもたれて寝息を立てていたので私はこんなに一生懸命たくさんクリックしているのにと激昂した。ひっぱたくのは後にしてバックアップしたファイルを戻して不具合解消を確認し次の講義に備えてiTunesをダウンロードしてインストールしてベランダに出て煙草を吸った。完了である。部屋に戻った私は彼女を揺り起こしてリカバリ完了と不具合解消の報告をし続きは次回と言って家に帰って寝た。